クリニック
バスケットボールのあるイベントに参加した時のことです。
そのイベントの最大の目的はチャリティーです。
その時はミニの試合の後、
bjリーグの選手による小学生用のクリニックがありました。
参加して頂いたのは浜松・東三河フェニックスの
太田敦也選手と藤田弘輝選手でした。
太田選手は206cmもあるセンターです。いやぁ~、ホント大きいですね。
顔がはるか上にあります。
昔アンドレ・ザ・ジャイアントというプロレスラーのあだ名が“人間山脈”でしたが、
太田選手は山のように大きかった。とても同じ人間には見えなかったです。(失礼)
選手とともに楽しい時間が過ぎていき、司会の方がこう言いました。
「クリニックは以上でおしまいです。ご苦労様でした。」
1時間半に及ぶクリニックは終わりました。
「それから皆さん、これから楽しみにしていたサイン会を行います。
ではみなさん、サインをして欲しいものを持って集まってください。」
パッと散った子供たち。
あちこちの方向ですから、ぶつかったり転んだりしている子もいます。
子供はボールにサインがほしくて自分のボールを取りに行っているのです。
一瞬でキャーキャー騒いでいて一種のパニック状態になってしまいました。
しかし・・・
次男Sは戻ってきません。
奥さまと長男Mは「あいつはいらないんじゃないの」
と話をしていました。
パニックはあらかた終わり、順番待ちの長い行列ができ終わった頃
次男Sは戻ってきました。
「選手のサインはいらないの?」
こう聞きました。
すると次男Sはこう言いました。
「選手のサインならもらったよ。」
でも彼は何も持っていません。
「何にサインをしてもらったの?」
と聞くと「ここだよ。」
指したのはTシャツの背中でした。
彼は・・・
サイン会の話になったとたん他の子はボールを取りに行ったけど、
次男Sは一人だけ選手に向かって走って行き、
Tシャツにサインをもらったのです。
そのサインが終わってからボールを取りに行ったのです。
ですからボールを持って並んでいる時には既に二人の選手から
Tシャツにサインをもらっていたのです。
そしてこんなアナウンスが・・・
「時間に限りがあります。これ以上並ばないようにお願いします。」
たぶん、素直にボールを取りに行った子供の中には
一人の選手しかサインをもらっていない子供もいたと思います。
でも次男SはTシャツに二人分、ボールにもう一度藤田選手・・・
延べ三回も選手のサインをもらったのです。
最後に次男Sの言葉。
「ぼくね、
三回も
サインもらっちゃった
しかも二人とも一番だよ」
さすがに奥さまと長男Mと私の三人は大苦笑してしまいました。
要領がいいと言おうか、悪知恵が働くと言おうか・・・・
一瞬でこの判断をしたのだから、末恐ろしい大人になること間違いない
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